「お客さんが来るとか来ないかよりも自分がここに居たかった」16年の思いを叶え鷹栖町へ
鷹栖町の中心部から10分ほど車を郊外へ走らせると見えてくる「ぢま弁」
(鷹栖町19線12号2番 電話0166-87-3855)
野菜中心の週替わりランチが人気で平日・土日に関わらず、ランチタイムは人が絶えません。
「ぢま弁」は2004年にお店を隣の旭川市でオープン。2021年12月に鷹栖町へ移転されてきました。
旭川では市内で3回移転をしており、鷹栖町にお店を持つことは長年の夢だったという店主の中島雅美さん。移転の思いを持ったきっかけは2005年頃に鷹栖町のある人と場所に出会ったこと。毎週のように鷹栖町へ通っているうちに豊かな自然があり、空気が綺麗な町を好きになって「いつか鷹栖町でお店を持ちたい」という思いを抱いたそう。
「移転までなかなかうまくいかなくて・・・正直、鷹栖への熱が冷めた時もありました」
移転の思いを抱えて何度も鷹栖町の物件を探していたけれど縁がなく、無理だと思っていた時期もあったそう。「自然環境がないとダメなんです」という中島さんは諦めきれない思いを心の内に抱えていました。前店舗の時に「次こそは鷹栖にお店を出そう!」と決意し、鷹栖町役場ホームページの空き家情報に載っている物件を巡ったといいます。
今の場所との出会いは「偶然」に・・・
「何件も物件を巡りましたが、イメージに一致するところがない・・・そう思っていた時に今の場所を見つけました」
窓がたくさんあり、豊かな自然に囲まれていて理想のスタイル。すぐにこの場所を気に入ったそうです。今の場所を気に入ってからはスムーズに物事が進み、あっという間に移転が決まったそう。
郊外への移転に不安がなかったのかを聞いてみました。
(旭川市中心部から車で30分かかるため)
「迷いは一切無かった!」という中島さん。
以前よりも来客数は増えており約半数が鷹栖町民。旭川市から毎週のようにランチへ訪れる人もいるということです。窓から鷹栖町の自然を見て、美味しいランチを食べられるという環境も人気の一つ。
この場所に決めた時は「お客さんが来るとか来ないとかを考えるよりも、自分がここにいたかった」と笑顔で話していました。
自分にとって居心地の良い空間を大切にしたという中島さんは、窓が多く外が見える店舗を気に入っており「朝から夜まで最高の気分」を味わっているそうです。
人気のランチで使用しているお米は鷹栖町産、野菜は季節の物で可能な限り鷹栖町産を選んでいるというこだわりがあります。
ランチタイムは「週替わりランチ」と「スープカレー」の2点。
週替わりのランチメニューを考えるのは中島さん自身。お店のオープン当初から毎週メニューを考え続けているので慣れてきたけれど、日曜日に何時間も頭を悩ませながら決めているそうです。
ランチメニューはテイクアウトもしており、夕方の時間も要相談でテイクアウト可能。夜は居酒屋メニューになり予約営業のみ。
最大12名までの貸切りが可能で、時々料理教室などのイベントが開催されています。
基本的に一人でお店を切り盛りしているため、テイクアウトは予約が必要です。
営業時間:昼 午前11時30分〜午後2時、夜 午後5時30分〜午後10時(予約制)
定休日:火曜日、第1・第4日曜日
(Amebaブログ「ぢま日々野菜」で確認ください)
実は私、地域おこし協力隊の山田は旭川市の店舗の時に何度も「ぢま弁」でランチをしたことがあります。
鷹栖へ移転した後の中島さんには笑顔が増えており、より明るい雰囲気へ変化しているのを感じました。移転の夢を叶えて充実した日々を過ごしている様子が伝わってきます。
鷹栖町にお店を持つという夢を叶えた中島さん。今はとても元気に過ごすことができていて、夜は大好きな星空を見て過ごすことも多い。
「今できることを大切にしながら、細く長くお店を続けていきたい。お店を続けてこられたのは、来てくれるお客さんのおかげ、常連さんのおかげです」と感謝の思いを語っていました。
(地域おこし協力隊 山田直美)