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いつか北海道へ移住したいという夢を叶え、福岡から鷹栖町へ「ひとり」で移住してきた地域おこし協力隊の紹介 後編

「北海道が好き!移住したい」という強い思いを持ち、行動したその先に鷹栖町と出会った林さん。
後編は実際に生活してみて感じたことや、今後移住を考えている方へのアドバイスをインタビューしましたのでお届けします。

実際に住んでみて、ぶっちゃけどうですか?

「住む前と住んでからのギャップは少ないと思いました。想像通りの雪だし、想像通りの極寒で冬が来るのをワクワクして待っています!想像以上だったことは山が綺麗に見えすぎること、お米や野菜が美味しすぎることです。引っ越してくる前、お米は年に3回くらいしか炊きませんでしたが、今は1週間に3〜4回は炊いています。やっぱり炊きたてが美味しくて」

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田植えの様子

想像通りの雪と想像通りの極寒ということは事前に冬を体験したのですか?

「一度、冬に来たことがあります。その時は神居古潭(旭川市)へ行きました。気温がマイナス20度でしたが、いい!(大丈夫)って思いました。なので寒さは想像通りでしたし、私は冬が好きなんですよね」

冬が来るのをワクワクしながら待っているという林さん。
北海道生まれ、北海道育ち、ほぼ北海道で生活をしてきたインタビュアーの私、山田は生まれて数十年経過した今も冬が苦手で暑いのは得意。
日本の南で育ったから暑いのが得意というわけでもなく、日本の北で育ったから寒いのが得意というわけでもないということです。

ここは残念だった!ということが何かあるのでは?

「移住前と違って冬はお金がかかりますよね。灯油代がかかるのとスタッドレスタイヤが必要だし、タイヤ交換もお店でやるとお金がかかるので・・・。雪が積もってしまうので冬は車に乗ってすぐに発進できないのもあります!すぐ発進しようと思ったら凍っていて前が見えないとか。あと、私の運転技術では峠越えができないので行動範囲が狭くなることもありますよね。あとは車がないと生活が不便とか、都会に比べてバスの本数が少なくて最終の時間が早いとか」

北海道では10月くらいから暖房が必要になってきます。家の断熱はしっかりしているところも多いですが暖房がないと生活ができません。福岡の夏のクーラー代と北海道の冬の暖房代どちらが高いのかを聞いてみましたが「暖房代です」と即答でした。北海道へ移住する際は冬季の維持費も調べてみる必要がありそうですね。

朝、早すぎ!冬、暗すぎだよ!北海道

福岡と比較すると北海道の夏は日照時間が長すぎ、冬の日照時間が短すぎということです。

北海道は夏至の頃、朝3時半を過ぎると明るくなり始めます。夜も19時頃まで明るいため林さんは慣れるまでに時間がかかったとの事。外が明るくなると自然と目覚め一日がとにかく長くて疲れてしまうことがあるそうです。
逆に冬至の頃は朝7時頃に明るくなり始め、夕方15時を過ぎると暗くなっていきます。「日照時間が短すぎて落ち込みますよね」と話していました。

確かに北海道に長く住んでいる人たちにとっても冬の日照時間の短さは辛い。
10月を過ぎると合言葉のように「朝、寒いし暗いし起きられなくて辛いよね」という声が聞こえてきます。

これから移住を考える人へのアドバイスはありますか?

「実際に訪れて確認すると良いと思います。町内で完結することと完結しないことがあるので周辺を調べてみることもおすすめ。ある程度はネットでも買えるし、雪が降っていても配達はしてくれますが、例えば温泉とかサウナとか、ホームセンターやドラッグストアも大事だと思います。」

確かに、実際に手に取ってみる。すぐに欲しいものを買える環境も大切ですよね。

「女性だとネイルサロンとか!細かいことですがあると楽しみが増えて、無いと楽しみが減ってしまうようなことの確認は必要ですよね。異国料理とかも大事」

女性の視点を忘れない林さん。

「住む場所の情報とか働く場所があるのかの確認も必要です。役場へ連絡をすると色々と教えてくれると思います。冬の寒さは体験すべき!運転は来てからでも大丈夫、なんとかなります。」

冬の運転はひやっとしたこともあったそうですが、想像していたほどではなく大丈夫だったようです。

最後に地域おこし協力隊としての活動を紹介

鷹栖町地域おこし協力隊として活躍中の林さん。農村地区活性化のミッションがあり朝市、料理教室、北成シネマ等の活動を続けています。
林さんが関わっている全ての活動を紹介すると、いくつも記事が出来上がってしまい終わりが見えないので、一つ紹介させていただきます。

「いつものたかす」という鷹栖町の日常をテーマにした一冊の本を2022年1月に発行。2020年6月〜2021年8月の期間、延べ59組の鷹栖町の皆さんの日常に入り、取材をしてきました。料理編と景色編に分かれており鷹栖町を感じられる一冊になっています。料理は町民の方が実際に家庭で作っている家庭の味。景色は風景や子どもたちのリアルな様子を掲載。「いつものたかす」は鷹栖町ホームページから全ての内容をご覧になっていただけます。

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いつものたかすを持って

大学時代に偶然ひとりで訪れた北海道を好きになり、数年後には移住の夢を叶えた林歩実さん。知らない土地に一人で移住する行動力を「すごい」と言われることが多かったとの事。行動力があるとは思っていなく、移住するためにはどうしたらいいのかを考えてやってみたらこの場所へ辿り着いたそう。この先も鷹栖町に住み続けたいと話していました。

(地域おこし協力隊:山田直美)

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