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「人生の基本は爽やかに暮らすこと」森を開拓し、手作りの場所で理想の生活を実現している竹村農園の辻さんご夫妻

人生の基本は爽やかに暮らすこと。
爽やかな暮らし実現のため、住む環境を大切にしてきたという竹村農園(農業法人グラスファーム)の辻さんご夫妻。

今回は26年前に縁あって鷹栖町へ移住し、森の開拓からスタートし家を建て、野菜や果樹を植えてラベンダー畑を作り、爽やかな暮らしを実現している辻克義さん、紀代美さんをご紹介します。

克義さんが建てた自宅前で愛犬はるちゃんと一緒に

鷹栖町へ移住したきっかけは、知り合いだったジャーナリスト竹村健一氏より町内の土地を譲り受けたこと。それまでカナダに18年間暮らしていたご夫婦は、子どもが生まれることも重なり移住を決めたそうです。

今はきれいに整備されている土地ですが、譲り受けた当初は森。木を伐採するところから、克義さんが一人で作業を進めたそうです。
自宅は克義さん、紀代美さんが見つけた『日曜大工で我が家を建てた』(藤岡等著)という本を参考に克義さんがほぼ一人で建てました。大工経験が無い状態の中、一冊の本だけで基礎から完成させたというので驚きです。

自宅を中心にした広い土地にはサクランボ、リンゴ、ブルーベリー、栗の木があり、ハウスの中にはスイカやメロンが栽培されていました。その他トマトを中心とした野菜栽培も行っており、多品種を少量ずつ植えているのが特徴です。

「全部、私たちが食べたいものを作ってるの」
無農薬栽培を行っており2023年は有機JAS認定されたということでしたが、
「うちは認定されても、されなくても、ずっと無農薬栽培だからね」
紀代美さんは笑顔で話してくれました。

野菜やくだものは夏季限定で「旬のおまかせセット」として個人販売も行っているようです。

取材の間に虫取りをしているご主人

ジュース用に栽培された、無農薬トマトは完熟したものだけを使っており『ほんとうのトマトジュース』として販売。人参ミックスジュース『純澄』という商品もありインターネット販売が中心です。

竹村農園さんはオーガニックラベンダー栽培をしていることでも知られています。自宅のすぐそばにある大きなラベンダー畑からは大雪山が見え、とても素晴らしい景色。
すべて手作業で有機栽培されたラベンダーはオイルや『丘の紫フェイスソープ』などの商品化を行っており全国展開されています。

無農薬のラベンダー畑

竹村農園さんの商品は鷹栖町ふるさと納税の返礼品にもなっていますよ!

学校卒業後は一度も就職したことのないという克義さん。
「働きたくないんだよね」
そうおっしゃっていましたが鹿児島県の与論島では観光業、カナダでも事業を行っていたそうです。

移住が決まってから自宅が出来上がるまでの間はカナダと鷹栖町の二拠点生活。夏は鷹栖町で新しい家を作り、冬になるとカナダへ戻ってスキーをしていたということでした。

「爽やかに暮らすこと」を基本に環境を大事にし、人生を過ごしてきた辻さんご夫妻。

近頃は自分の好きなことで生計を立てて暮らし、自由な生活をするなど、
理想の暮らしを実現する人が増え、働き方も選びやすくなってきました。

しかし、辻さんご夫妻のように人生の軸を持ち、自分たちの理想のスタイルを実現し続ける人ことは簡単ではなく、このような生活スタイルに憧れる人が多いのが現実ではないでしょうか。

何から何まで自分たちで作り、自分たちが好きなものだけ育て、好きなものに囲まれているご夫婦との話しは尽きなく、時間を忘れて話し込んでしまいました。

お二人の仲が良く話しが弾みます

「主人は遊びについて、やったことのないことは無いんですよね」

そう笑いながら話す紀代美さん。雪の遊びも水の遊びも何から何までやってきたということで人生を楽しんでいる様子が伝わります。

竹村健一氏から土地を譲り受けたことがきっかけとなり26年前に鷹栖町へ移住してきた辻さんご夫妻。これからも自分たちが爽やかに過ごせる暮らしを実現していくそうです。

竹村農園さんのホームページ

Instagram


(地域おこし協力隊 山田直美)

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