いつか北海道へ移住したいという夢を叶え、福岡から鷹栖町へ「ひとり」で移住してきた地域おこし協力隊の紹介 前編
北海道に対する憧れを持ち「いつか移住してみたい」そう思っている方は多いのではないでしょうか?
今回は福岡出身で北海道に住みたい思いを実現し、鷹栖町地域おこし協力隊として活躍している林歩実さんへインタビューしました。
インタビュアーは同じく地域おこし協力隊の山田です。(私は鷹栖町育ちです)
福岡から一人、知らない土地の北海道鷹栖町へ移住してきた林さん。
どのような思いがあったのでしょうか?
記事が長くなるので前編と後編に分けてお届けします。
前編は林さんが北海道に憧れを持ったキッカケから鷹栖町移住を決めるまでを書いています。
北海道に憧れたキッカケは何ですか?
「大学時代の一人旅でたまたま北海道に来たことがキッカケでした。北海道に降り立ち、初めて見る景色をヨーロッパみたいと思ったのです!涼しくてカラッとした気温、広い道路と広大な畑。 白樺を見たことはなかったし、地平線も見たことがなかったです。私が持っていたそれまでの知識を覆されました」
初めての北海道旅行は2週間かけてバスと電車だけで移動し、函館以外を巡りゲストハウスに宿泊。そこで出会った人たちに北海道のことを聞いたり、地元の人しか知らないものを教えてもらったそうです。
最初の旅行で北海道が大好きになったという林さん。移住を決めるまで10回くらいは北海道を訪れたということでした。
好きな写真の一枚(鷹栖町内にて)
北海道移住を考え始めたのはいつ?
「大学卒業後は普通に就職しました。いつか北海道には住んでみたいと思いながら過ごしていました。仕事をしていて本当にこのままでいいのかな?という思いを持ち始め北海道で仕事を探してみよう!そう思ったのです。その後は住むならどこがいいかな?という視点で北海道をまわっていました。」
仕事を探しながら北海道旅行をしていると、何人もの人から「地域おこし協力隊という働き方があるよ!」とアドバイスを受けたとの事。こんなに耳にするということは、その仕事に縁があるのかもしれない!そう感じながら過ごしていたようでした。
知り合った人から旭川のゲストハウスを紹介してもらったことがキッカケで旭川へ訪れたという林さん。旭岳がとても綺麗に見える景色が印象的だったことや、生活の利便性を考えると旭川近郊の町が自分には合っていると感じていた事などを思い出しながらインタビューに答えてくれました。
鷹栖町との出会いは突然に・・・
「鷹栖町を知ったキッカケは鷹栖町の人を偶然にも紹介してもらえたからです。そこから役場の地域振興係を紹介してもらいました。移住前に2回訪れましたが地域振興係の人が鷹栖の町を案内してくれたり人を紹介してくれました」
地域おこし協力隊になったキッカケは?
「たまたま鷹栖町が地域おこし協力隊の募集を始めたので応募しました。協力隊なら知らない土地へ行っても人と知り合えるキッカケができると思ったのです」
その後、鷹栖町地域おこし協力隊に採用された林さんは、3年間勤めた前職を辞めて2020年4月より活動開始しています。
本気で移住を考え始めた後は、鷹栖町だけではなく東川町や東神楽町の役場へ連絡をしてみたり、実際に訪れたりもしたそうです。
より自分自身に合った町を見つける行動も欠かさなかったということです。
移住前は市役所や役場といえば「住民票を取るところ」くらいにしか考えていなかったけれど、そうではないと知ったのは良かったこと。
移住前には役場へ相談することを勧めたいと話していました。
鷹栖町パレットヒルズにて
いつか北海道へ移住してみたい
「いつか・・・そう思っているだけでは実現しない」
林さんへインタビューをしている中で私、山田が感じたことです。
「いつか〇〇したい」
「いつか〇〇になりたい」
そう感じながら過ごしている人はいると思います。
「いつか」の思いを叶えた林さんがやってきたことは、
北海道で仕事を探してみたこと、移住するとしたらの視点で北海道を訪れたこと、
たくさんの場所を訪れて、たくさんの人に出会い話しをしたこと。
「移住するにはどうしたらいいのか」を考えて行動してきたのです。
この行動力の源は「北海道が好き!移住したい」という強い思いと「一人で移住する」ことへの怖さだったそうです。
一人で移住することが本当に怖く、その怖さを乗り越えるために北海道を何度も訪問し、実際に見ることで安心できる材料を集めてきたようでした。
「本当にこのままでいいのかな?」
自分自身の心の声をキャッチして行動したその先に出会ったのが、鷹栖町で地域おこし協力隊という働き方。
林さんの素直で真っ直ぐな気持ちと、怖くてもやってみる行動力が人や場所と繋がり夢を実現してきたのだと感じました。
後編は林さんが実際に生活してみて感じたことや、移住を考えている方へのアドバイスをお届けします。
(地域おこし協力隊:山田直美)